めまい
産後の様々な体調不良から解放され、調子に乗って夜更かし生活をエンジョイしていた所、突然強烈な目眩に襲われた。
立ち上がれない程に視界がゆらぎ、嘔吐を繰り返しながら、
「また、なってしまった」と、ショックを受けた。
前回目眩になった際に「またなるかもね」と医師に言われていたのだが、その時の目眩はすぐ治ったし、その後3ヶ月何もなかったし、1年以内の再発率は30%なので「私はもう大丈夫だろう」と思っていたのだ。
運良く主人が休みの日だったので助かったが、赤子のお世話ができるような状態では無く「長引いたら、治らなかったらどうしよう」と不安になった。
布団に横たわっていると段々不安な気持ちに囚われていき、
なんだか息苦しく、たまに動悸もしてきて、自分の身体のバランスが崩れかけている感覚があった。
前回処方された薬があったので服用し、夜には普通に歩ける程度に回復した。
しかし、症状自体は前回より長引いており一週間経ってもまだ車の運転はできずにいる。
この目眩は良性発作性頭位めまい症というもので、
医師に言わせると「たいした事ない目眩」なのだが、結構辛い。
内耳にある「耳石」という小さい石が少しずつ剥がれ落ちて三半規管に溜まり、三半規管のリンパ液を動かす為に目眩を引き起こすのだそうだ。
内耳の図を見せながら医師が説明してくれたのだが、
「小さい耳の中で、よくこんな複雑な事が起こっているなぁ。」と感心し、人体の神秘を感じた。
耳石が剥がれ落ちるのは主に加齢によるホルモン低下(閉経)が原因と言われている。
私はまだギリギリ30代だが、同年代の知人にもめまいになっている者がいる。疲れや自律神経の不調があるのかもしれないし、ハッキリした原因はわからないのだ。
なので地道に体調管理するしかない。
もう二度となりたくないが、残念ながら再発する可能性は高いだろう。
なのでこの目眩と上手く付き合っていく方向で考える事にした。
耳鼻科で処方してもらった薬を常備し、
外出時には目眩セット(薬、嘔吐用の袋)を持ち歩く事とする。
夜更かしせずに早めに寝る。耳石が溜まらないよう、寝る前に何回か頭を動かす。
目眩の為の鍼灸や整体をやっている事も知った。
こういった解決策をいくつか考えていくと、少し気持ちが落ち着いてきた。
再発するかもしれないが、改善の余地もある。
「治ったらいいなあ。」ぐらいの気持ちで目眩と付き合っていこうと思う。